ソーラー電源化の機材紹介

ソーラー電源化に必要なもの

太陽光で発電をしてその電力を利用するためには、ソーラーパネル(発電)とポータブル電源(バッテリー)のセットで運用する必要があります

ポータブル電源が必要な理由は
1.ソーラーパネルのすぐ横で電気を使わないこともある
2.太陽が出ていない時間に電気を使いたいこともある
3.太陽光発電の発電量が不安定
といったところでしょうか。

まぁ全部当たり前のことですよね。
ポータブル電源がないと、ソーラーパワーを使えば使うほど真っ黒に日焼けしてしまう

特に3.の影響は電力消費をする機器にとっては深刻な影響を及ぼします。
スマホやタブレットなどバッテリーを内蔵する機器は供給電力が増減しようともなんとかなる。
と思っていたけど、MacBook Proを接続したら、太陽が雲に隠れたり出たりするたびにMacが「フォンフォン」(充電が始まるときの音)とうるさいので、「バッテリーに何かしら負担が掛かり続けているのではないか」と不安になる。

なので、充電をするたびにエネルギーロスが発生するけど、ソーラーパネルで発電した電気をいったんポータブル電源に充電してから各種ガジェットに充電しています。

ポータブル電源

suaoki ポータブル電源 120000mAh /400Wh

2017年の1月に38,580円で購入したsuaokiというメーカーのポータブル電源を使用しています。(現在は廃盤)

元はといえば、ドローンの練習をする際に、ドローンのバッテリーをフライト地で充電するために購入しました。
しかしドローンのバッテリーは15分ほどしか持たないのに充電には1時間以上掛かるため、結局は「バッテリーの本数を増やす」運用をせざるを得なくなったため、このポータブル電源はほとんど使用せずに放置。
(ちなみにわたくし、ドローンのプロパイロットでありJUIDAという日本最大のドローン資格認定団体の講師もしております)

その後4年ぐらいの間に使用したのは、たまにキャンプで電気毛布を温めるぐらいで、業務の撮影現場でカメラのバッテリーや照明用に持参していたものの、ほとんどの現場にはなにかしらACが用意されていたので使うこともほぼなく。
まぁなんというか災害時も含めた「万一のためのお守り」のような感じでキープしておりました。

機内持ち込み可能なスーツケースに入れて持ち運んでいるので、充電回数は少ないのに年季の入った外装。つまり傷だらけ。

120000mAhだけど10000mAhのバッテリーを12本充電できるわけじゃないですからね。
このポータブル電源の中の電気が、充電先のバッテリーへキレイにそっくりそのまま移動するわけじゃないんです。充電時にかなりのロスが発生しているようで。
実際の運用には「120000mAh」の隣に書かれている「400Wh」というスペック、つまり「100Wの電力消費を4時間続けられる」という方がピンと来るでしょう。(もちろん実際は各種電力ロスや過放電を防ぐためのバッファが発生するので、カタログスペックから10〜20%程度は割り引いて考える必要がありますが)

たとえばドローンの約6000mAhのバッテリーを充電する場合、単純計算だとそのバッテリー20本分の電気がこのポータブル電源の中に入っていることになるけど、実際に充電をすると100Wぐらい消費するんです。
これは相手先のバッテリーの減り具合にもよりますが。
(バッテリーは満充電に近づくと、充電に掛ける電力を少しずつ減らし始めるので)

充電に100Wを消費するなら、400Whのポータブル電源なら4時間ぐらいしか持たないことになります。
ドローンのバッテリーに1時間ちょい掛かるので、4本充電できたら良いかな・・・という感じ。

インジケーターに入出力部の電力流量が表示される。これはソーラーパネルから59Wの入力があるということ。「DC」は直流電流(USBやシガーソケット)の出力で、「AC」はコンセント部。
DCの出力端子。2016年発売の商品だからUSB-C端子がない。
ACの出力端子。このポータブル電源は正弦波が出せる優等生。
電源入力部とクルマのバッテリーをジャンプスタートさせるための端子。

ちなみにこのポータブル電源はamazonで購入したのですが、購入後にACアダプターにリコールが掛かったようで、amazon経由で2度も対策済みACアダプターが送られてきました。
amazonも販売代理店もメーカーもしっかりしているな、と感じています。

2台目のポータブル電源を追加 – 2022.04.04追記

2台目のポータブル電源としてEcoFlow RIVER Proを導入しました。

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ソーラーパネル

冒頭の写真の左側がソーラーパネルを折り畳んだ状態。

という商品で、2022年1月にセールで20,100円で購入しました。

開くとこんな感じ。

この商品を購入した理由は、既に持っていたsuaokiのポータブル電源のソーラー入力端子を備えていたことと、120wの高効率発電なのに価格が安かったから。

suaokiの入力端子は赤と黒の四角い枠が2つ並んだ「アンダーソン」という不思議な名前のもので、どのソーラーパネルもこの端子を持っているわけじゃないんです。
ソーラーパネルとポータブル電源のメーカーが異なるのが気になったけど、amazonのレビュー欄に同じ組み合わせで運用している方「問題なし」と書かれていたので。

やぁ、アンダーソン。(エージェントスミス風に)
アンダーソン以外の端子も豊富。
一本のケーブルがヤマタノオロチのようにわかれている。
USB-CとUSB-Aの端子も備えているので、ここからモバイル機器に直接充電することもできる。
アンダーソンをMATRIXソーラー入力端子に接続。
充電が始まります。16Wは曇天時の発電量。
このぐらいの曇天。雲の切れ間から太陽が顔を出すと発電量がぐんぐん上がっていく。この数字の上下を眺めるのが楽しいから、『そらめーど』を始めたようなもの。完全に雲に覆われた真っ白な空だと2Wぐらいしか発電しない。
太陽が出て来た!

太陽光発電はかなり繊細で、パネルの角度や向きを少し変えるだけで発電量がガクッと落ちる(上がる)。

たとえばソーラーパネルに電線や枝の影がかかると、10Wぐらい平気で下がる。

このぐらいの影でも影響あり。

このソーラーパネルは、2月の晴天時で80〜90W前後でコンスタントに発電してくれます
ポータブル電源の表示を見ていた中で最大に発電したのが101W(!)。
ポータブル電源の残量インジケーターが半分程度なら、晴天の午前中の3時間ぐらいで満タンになりますよ。

いや〜実際に使い始めるまでは「せいぜいカタログスペックの7割ぐらいしか発電しないでしょ」と高をくくってたんですよね。メーカーさんごめんなさい。

M1のMacBook AirのACアダプターが35Wで、14インチのMacBook Proが65Wですからね。
80Wも発電してくれたら、MacBook ProとiPad Proを同時に使い続けられる。
そう、頭上にずっと晴天が続いている限りはね。

てなわけで、「空が晴れていたらソーラーパネルを置く」という生活が始まりました。

本記事を制作するために使った機材(全て鎌倉の太陽光100%で充電)
写真:GR IIIx 
現像:iPad Pro 11″
執筆:MacBook Pro(M1 Pro) 14″

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