初めて目にする「庭の陽だまり」を見て思いついた太陽光発電

ソーラーパネルを使って太陽光発電を始めた理由は、「庭に陽だまりがあるのを見つけたから」です。
と書くと、単純すぎてアホみたいですよね。

でも実際にそうなんです。

屋外の平らなスペースの陽だまり

実家が一戸建てで南向きに庭があったのですが、南側に家が隣接しており、さらに地面が我が家より1mほど高くなっていたため、庭に直射日光がずっと当たっている訳ではありませんでした。
しかも庭の陽当たりの良い部分に小さな花壇をつくり、南側には木を植え、岩を置いてちょっとした庭園のような設えにしていたので、自宅内に「広くて平らで直接陽が当たっている場所」を見たことがなかったんですよね。

転職で上京したあとはずっと集合住宅暮らし。
ベランダは陽当たりが良くても面積が小さく、17年住んだ新宿区のマンションは直射日光が当たらない場所に小さなベランダがありました。
南向きの部屋に光のプールができていたこともありましたが、家具もあれば窓ガラス越しの日光です。

当時はそうした太陽光の反射を見て「ソーラーパネルを置こう」と思ったことはありませんでした。
そもそも「実用的に使用可能な」ポータブル電源やソーラーパネルが普及したのはここ数年ですから無理もありません。

ちなみに「実用的な」ポータブル電源とソーラーパネルが急速に普及したのは、バッテリーの性能とソーラーパネルの効率が急速に高まったからです。どちらも中国メーカーの躍進の恩恵ですね。

でも今ソーラーパネルの自家発電をしてわかるのは
ソーラーパネルが置ける面積の平らな場所
太陽光が長時間安定して
・(ガラス越しではなく)直接当たっている
ことが重要だということです。

だから今まで私が住んだ家では、そもそもソーラーパネルを置いて太陽光発電をすることは難しかったでしょう。

陽当たりを重視してこなかった

ちょっと話はそれますが、私たちは住む物件を選ぶ際に陽当たりを重視してきませんでした。
燦々と降り注ぐSunを礼賛したことがなかったというか。(失礼)

私は阪神淡路大震災を経験していたため、住む部屋は3階以下と決めていましたし、そもそも日中部屋にいることがほとんどなかったからです。
また、外に洗濯物を干すと排気ガスや花粉に加えPM2.5などが付着するので、早々にドラム式洗濯乾燥機を導入しましたし、17年住んだ新宿区の家では浴室乾燥機もあったので、洗濯に関しても陽当たりの悪さに困ることはありませんでした。
もっというと、部屋の壁には数多くの本や絵があったので「直射日光が当たって退色するのは困る」とさえ考えていました。

陽当たりが悪いメリットとして、アクセスと間取りの良い物件の入居コストが少し下がるというのもありますしね。

鎌倉で見つけた庭の陽だまり

鎌倉での物件探しの際にはこれまで通り陽当たりを重視せずに検索していましたが、内見時にぼんやりと庭を眺めていたら、バッチリとくっきりと太陽光が地面に照射されているではありませんか。

そこで思ったのが「この日光を使わないとMottainai」。
えぇ、生粋の大阪商人でっさかいに。

とはいえ借家だから庭の一部を耕したり木を植えたりすることはできません。
「物干し場でもつくろうか」とも考えましたが、そもそも2階には大きなバルコニーがあり、そこにもSunが燦々と散々降り注いでいます(しつこい)。
そもそも、陽当たりどころか庭の利用を前提に暮らしたことがなかったので、庭の使い道が何も思いつかない。土いじりにも興味がないし。
しかもガレージを囲う四角いコンクリートがむき出しになったエリアは、陽当たりが良くて平らだけど小高くなっているのでさらに使い方が悩ましい。

ポータブル電源にソーラー端子があった

そこでふと部屋の隅を見たら、数年前に買ったポータブル電源を発見しました。
(当時は引っ越し準備で部屋が散らかっていまして)

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「そういえば、こいつは太陽光で充電できると説明書に書いていたな」と思い出してGoogle検索。

今まで「こんなデカいバッテリーをソーラーパネルで充電できるわけないでしょ」と高をくくっていたのですが、調べてみると最近のソーラーパネルは高効率で100W以上も発電ができるとのこと。
M1プロセッサ内蔵のMacBook Pro14インチとMacBook Airを同時に充電できるやん
さらに100Wのソーラーパネルを使えば、この容量のバッテリーなら1日で満充電できることを知りました。

早速amazonを物色してみると、120W発電のソーラーパネルが年始のセールで20,100円で売っているではありませんか。

しかもサイズは両手を広げたぐらいで、折り畳むと1/4のサイズになる。
ガレージの上に余裕で置けるやん。
うちの陽だまりを有効活用するのにピッタリでんがな。
すぐにポチったよね。

こうして私のソーラーパネルを使った「庭いじり」の趣味が始まったのです。

実際にソーラーパネル発電を始めてみると、3月の陽射しだと(ポータブル電源の液晶表示で)100Wを超えることはほとんどありませんが、70Wはコンスタントに超えており、ポータブル電源の残量が半分程度なら午前中には満充電になります。

ただ「庭に直射日光が当たる」とはいっても、隣家や樹木に遮られて影ができるので、時間帯ごとにソーラーパネルを置く場所や角度を変えていく必要があります。
さらに同じ陽当たりのように見えて、刻々と発電量の数値が変化していく。

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まぁこうした「世話が焼ける」感じや「改善を工夫するプロセス」も楽しいんですよね。
庭いじりや他の趣味にも似ているのかもしれません。

本記事を制作するために使った機材(全て鎌倉の太陽光100%で充電)
写真:GR III
現像・執筆:MacBook Pro(M1 Pro) 14″

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