スパイスカレー店がなければつくるしかない 〜「大船でスパイスが揃った」篇

飲食店のレベルの高さ、というか自分に合っているところが気に入って鎌倉市の大船地域に引っ越してきましたが。

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が!
少しだけ残念なところがあるんです。

スパイスの谷間

それは「大船にはスパイスカレー店がほとんどない」ということ。

私は大のスパイスカレー好きで、都内で暮らしていた時は西荻窪駅〜東京駅〜新宿駅のトライアングル内にある、宝石をちりばめたようなスパイスカレーMAPを片手に、個性豊かなお店の数々を食べ歩いておりました。ここ数年は昼間だけ営業している「間借りカレー」店も増え始め、本にもネットにも掲載されていない神出鬼没な間借りカレーを見つけることが、なにか昆虫採集に似て散歩の楽しみになっていたほどです。

2022年のカレー初めは1月2日に新宿中村屋で恋と革命の味。至福の時間でございました。(この写真撮影時のカメラは太陽光発電ではありません)

いつの間にかスパイスカレーの激戦地となっていた大阪へ帰る時も、南インド〜スリランカカレー店には必ず立ち寄るようにスケジュールを調整することは欠かしません。

旅や散歩に出る折には必ず食べログで「〇〇駅 カレー」で検索する癖が付いている私は、もちろん引っ越し前から大船にスパイスカレー店がほとんどないことはわかっていました。

そこで辿り着いた結論が、「スパイスカレーのお店がなければ自分で作れば良いじゃない」という華麗なるカリー・アントワネット宣言
実は私、コンロでお湯を沸かしたこともほとんどなかったぐらいに、料理が全くできないのですが。

まずは本を買った

YouTubeで「スパイスカレーの作り方」で検索して何本も観てみましたが、何を言っているのかすらさっぱりわかりません。

そりゃあ料理の基本ができていないですからね。
「小さじ」がどれかもわからないし、「弱火」の炎が何センチぐらいなのかもわからない。全て絶対値で表示して欲しい。
自転車にすら乗ったこともない人に「コーナリング中は外足荷重を意識して視線はコーナーの先へ」とバイクの乗り方を指南するようなものなので。

でも幸いなことに妻が料理好きなので(だから自分はして来なかったという言い訳)、わからないことは聞けば解決する。

だからまずは信頼できる本を買って、「食材と作り方を丸ごと本の通りにしよう」と決めました。

そこで大型書店へ行って、レシピ本を何冊か見比べて買ったのがこの本。
カリー番長こと水野さんの著書。

この本が他のレシピ本と違うところは、スパイスカレーのメソッドとその構造、それぞれの理由が非常にロジカルでグラフィカルに解説されており、そのロジックに立脚した派生プランの提案までが網羅されていること。

なんでもまず始めに全体像とその構造を知りたがる私にはぴったりでした。

どこでスパイスを買うのか問題

仕事と引っ越しの超多忙モードがやっと落ち着いた頃にゆっくりと読み始めて、なんとなくスパイスカレーの仕組みがわかり始めたのでスパイスを買うことにしました。
引っ越し前に本を買ってから3ヶ月も経って。

スパイスなんてどこに売っているのかわからなかったのでamazonで買おうと検索してみたものの、種類が多すぎてようわからん。粉のアップの写真とか見てもねぇ。。
とりあえず「スパイスを買ったら容れ物が必要」ということに気付いたので、その日はスパイスボトルを検索して買うだけでエネルギーが燃え尽きた。
できれば現物を見ながら買いたい。欲を言えば店員さんに相談しながら。

ダメ元で「大船 スパイス 販売」と検索したら・・・あった。
しかも週に何度も通っている『大船市場』のすぐそばに。

zafran food&spices

早速お店に行きましたよ。

全然関係ない店名や壁画が残ったまま。

うなぎの寝床のような細長い店に、スパイスがぎっしり。
スパイスもサイズ違いで色々と。

しかも「カレーセット1回分」と書かれた、小分け袋に色とりどりの粉や葉っぱが入っている、素人目には全然カレーの素とは思えない佇まいの手作りセットまで置いてある。

奥に座っている店主に恐る恐る「スパイスカレーを作りたいのでスパイスを買いたいんですけど、作るのが初めてなんですよ」と話しかけたら、バングラディシュ出身の彼が色々と親切に教えてくれた。

クミンとコリアンダーとターメリックとチリ。
まずはこれだということは、水野さんの本にも書いていたし店主もそう言うので即決。
チリパウダーは「エクストラホット」じゃなくて「マイルド」の方にした。

店主が「私がリシピ(レシピ)を教えてあげる」と、紙にサラサラとスパイスの分量だけ書いてくれた。
「これにムービー見ればすぐできる。あなたもカレーの先生になれる」と言いながら。
この店主はレシピを公開しているYouTuberなのかな。

「さらにシナモンとベイリーフを足したらもっと美味しくなる」と紙に書いてくれたので、4種類ほど追加して買うことにした。

「カレーの作り方を教えてあげるからケータイ貸して」というのでiPhoneでGoogleを起動して渡したら、「この動画を観て」と言いながらGoogleの検索窓に
「chicken curry」
とだけ入力して、その下に表示されたYouTube動画を適当に指さした
作り方には特にこだわりが無いようだ。

家に戻って早速スパイスをボトルに詰めていくだけで、まるでこれから化学実験をするような気がしてとても幸せな気分になった。

ボトルに詰まった赤や黄色の粉、木の枝や葉っぱのようなスパイスを眺めているだけでも楽しい。

本を見ながら作るなら、きっと半日はかかるだろう。
水野さんの本に書いてあったクミンシードも買い忘れたので、まだしばらくはカレーを作れそうにない。

ということでスパイスボトルを作業部屋の棚に並べておいたら、部屋中がスパイスのカレーで満たされた。

密閉容器に入っているのに、スパイスのチカラってすごいよね。

本記事を制作するために使った機材(全て鎌倉の太陽光100%で充電)
写真:GR III, GRIIIx
現像・執筆:MacBook Pro(M1 Pro) 14″

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