2台目のポータブル電源に『EcoFlow RIVER Pro』を導入

以前投稿したソーラーパネルによる太陽光の自家発電の記事で、「もう一台ポータブル電源が必要なんだろうな」と書きました。

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「そのうち買おうか」とのんびり構えていたところにAmazonの新生活セールが始まり、各メーカーのポータブル電源もぐっとお安くなっているではありませんか。
慌ててメーカーごとの特性や機能を調べて、25%OFFになっていたEcoFlow RIVER Proを59,850円で買いましたよ。

2台目を追加した理由

2台目を買い増した理由を列記します。
これまで1台だけで運用してきたSUAOKI機に関してはこちらをご覧ください。

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1台目のSUAOKIの経年劣化
購入したのが5年前なので、内蔵バッテリーもそろそろ劣化が気になる頃。

USB-C端子が欲しい
SUAOKI機が登場した当時はまだUSB-Cが普及していなかったので、本機にはUSB-C端子を搭載しておらず。時代を感じさせるポイントですね。
そのためSUAOKI機の100VのAC電源から、AnkerのUSB-Cアダプターを経由してMacBook ProやiPad Proに充電していました。しかしポータブル電源から100Vに昇圧する時点で電力のロスが生じるため、今後はポータブル電源のUSB-C端子から直接充電したかった

太陽が出ているのに充電できない
SUAOKI機を満充電にした後にまだ太陽が出ていると、せっかく発電できるのに貯める場所がなくてもったいない気持ちになってしまいます。
ポータブル電源が1台しかないと、屋内のPCで電力を使用中に外が晴れていても充電できないし。

1台しかないと充放電の回数が増えて内蔵バッテリーの劣化が早まる
リチウムイオンバッテリーの充電回数はたしか500〜800回程度だそうで。2台目があれば充放電回数が減りますよね。

悪天候が続くと電力が足りない
SUAOKI機は400Whのバッテリーを内蔵していて、現在の使用方法(業務のメインはデスクトップのWIN機を使用)では3日ぐらいMacBook ProとiPad Pro、そしてiPhone11を運用できます。
ということは3日以上曇天や雨が続くとポータブル電源の充電が枯渇してしまうことに。毎日天気予報とにらめっこをしながら太陽光発電を楽しんでいますが、晴マークがない日が続くと不安になってしまうのです。これがわりとストレスでして。

業務の映像制作でも太陽光発電のみのサービスを始めた
私は本業で映像制作をしているのですが、太陽光で自家発電した電力だけでカメラと編集マシンを運用するメドが立ったので、太陽光発電オンリーで映像制作をするサービスを始めました
アニメーターや二人目のカメラマンなどの外注さんまで太陽光発電を使用しているかどうかをチェックするのは難しいので、私一人で全て制作を完結できる案件に限るんですけどね。

Coo Coh

Solar Made Films - 撮影から編集までを、ソーラーパネルで自家発電した太陽光電力のみで制作します。…

業務で請け負ったのであれば、撮影日や納品日までには確実に太陽光発電による電力を確保しなければならないので、日常使用する分とは別に電力をストックしておく必要が生じました

2台目のポータブル電源候補

上記理由で検討を始めましたが、私はまだ特にメーカーにコダワリはありません。性能的にUSB-C端子や正弦波、PSEマークは欲しいけど、最近のポータブル電源は大抵どの製品も備えています。

電源容量に関しては
・太陽光発電での充電のしやすさ
・運びやすさ
・1本の動画をガッチリと編集するのに必要な時間(電力)
を考慮して電源容量は700Wh程度に狙いを定めました
容量が大きくなるとソーラーパネルによる充電に時間が掛かるので、将来的にはソーラーパネル2枚による充電も視野に入れたい

ただ「メーカーに特にコダワリはない」私でしたが、業務で使用するのであれば信頼性は気になるポイントです。
「信頼性」と言ってもどんな機械も必ず壊れる可能性はあるので、大切なのはアフターサービス。でもポータブル電源ってほぼ中国メーカーばかりで、日本の家電メーカーのような手厚いサポートは望めません。
そこで、「日本法人があって販売台数が多いメーカー」というふんわりとしたフィルターを掛けて選んだのが、実際に購入したEcoFlow River Proとこの3台でした。

ポップなデザインが特徴のJackery。元Appleの技術者が創立し、JVCケンウッド社とパートナー提携しているというところが大きな安心ポイント。
PD出力60W×1でDC入力が180W
ソーラーパネル対応が100Wを1枚までなのが残念ポイント。

リン酸鉄リチウム電池を搭載していながらコスパが良くて、高機能な製品を続々とリリースしていることで話題のBLUETTI。
高い安全性と耐久性を誇るリン酸鉄リチウム電池を使用しているのが最大のポイントでしょうね。
PD出力100W×2でDC入力が200W、ワイヤレス充電まで備えている機能の豊富さで、ギリギリ最後までEcoFlow River Proと悩んだ製品です。

みんな大好きなAnkerのバッテリー。私もモバイルバッテリーやUSB-Cアダプターなど、Anker製品をたくさん持っています。性能もさることながらサポートの評判も良くて実店舗があるところも安心。ポータブル電源では地方自治体にも取り入れられているそうで。
PD出力60W×2でDC入力が180W
こちらもソーラーパネル対応が100Wを1枚までなのが残念ポイント。

JackeryとAnkerの入出力が控えめなのは「安全マージンを多めに取っているのかな」という気がしますが。

EcoFlow RIVER Proに決めた理由

USB-CのPD出力が100W

私のMacBook Pro14インチに標準装備されている電源アダプターが67Wで、別売の高速充電用が96W。

JackeryとAnkerのPD出力が60Wなのでちょっと足りない
MacBook Proの実際の運用で67Wも消費することはほとんどないのですが、負荷の高い動画編集をすることを考慮すると「7W足りない」ことがちょっと気になる。iPad Proをサイドカーで有線接続(給電)することもありますし、100WあればM1MaxのMacBook Proに買い換えても対応できますから。(16インチは無理ですが)
この時点でEcoFlowとBLUETTIの2つに絞られました

PD出力だけを見るとEcoFlowが100W×1でBLUETTIが100W×2。
しかもBLUETTIの方にはワイヤレス充電も付いている。
「だったらBLUETTIの方が良いじゃない」
と思っていました。

ところがいくつかYouTubeのレビュー動画を色々と観ているうちに気付きました。
「EcoFlow River Proは電源アダプターが必要ない」ということに。

電源アダプターが不要

この記事でもMOUSEコンピューターのノートPCが、本体は小さいのに「電源アダプターが大きすぎることがデメリットで使わなくなった」と書きました。

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電源アダプターが大きいことが持ち運びや保存に不便なことは言うまでもありませんが、何よりも大きなデメリットが「電源アダプターが無いときにすごく困る」ことなんです。
たとえば「持ってくるのを忘れた」「紛失した」といったケースで。

Apple製品であれば、大きな家電量販店であれば純正品の電源アダプターが入手可能ですし、USB-CからPDで給電できる最新のモデルであれば代替品も容易に入手可能です。
つまり電源アダプターを紛失したり故障したりしたときだけでなく、出張先や海外に忘れていってもなんとかなる。これは本当に大きなことだと思うんですよね。

これがEcoFlow River Proの電源入力部。

接続する電源コードは市販の汎用品です。

電源アダプターがないことでスッキリ。

EcoFlow River Proの仕様をチェックすると、入力電力はなんと660W

EcoFlow Japan

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X-Stream充電テクノロジー
X-Streamテクノロジー(特許申請中)は、かさばるアダプターをなくしました。 RIVER Proは、最大660WのAC入力をサポートします。 80%まで1時間以内で充電でき、100%までわずか1.6時間で充電が可能です。

これこそがEcoFlow River Proは充電時間が他社と比べて圧倒的に短い理由なんですよね。

SUAOKI機にはもちろん電源アダプターが付いています。

電源アダプターのOUTPUTの仕様を見ると29.4Vに2.0A。つまり約60W。ソーラーパネルからの入力が100Wを超えることもあるので、天気が良ければソーラーパネルの方が早く充電できることがわかります。

2台を並べるとEcoFlow River Proのバッテリー容量が2倍近いのに、本体の大きさがほとんど変わらないの上に電源アダプターがない。5年間の進化を感じますね。

リン酸鉄リチウム電池

BLUETTIのリン酸鉄リチウム電池はとても魅力的ではあったんですけどね。
最大容量が80%になるまでのサイクルが、BLUETTIが2500回でEcoFlowが800回と3倍以上も増えますが、私の使い方だと5日に1度満充電にしたとしてもEcoFlowが11年ぐらい持ちますので、この点は気にしないようにしました。その前にバッテリー以外の部分が壊れそうですし。

ちなみにEcoFlow製品は1時間以内に80%まで充電可能という速さがセールスポイントですが、私はソーラーパネルでしか充電する予定がないので、こちらもあまり魅力ではありませんでした。

EcoFlow River Proを使ってみた~簡単なレビュー

開梱とAC充電

同梱されているケーブルはこんな感じ。
DC5521-DC5525 ケーブル X 1
1.5m MC4 to XT60 ソーラーパネル充電ケーブルX 1                                    
1.5m AC充電ケーブルX 1                                      
1.5m シガーソケット充電ケーブル

私が元々持っていたソーラーパネルにはXT60コネクタも付いていたので難なく充電可能です。

右から2つめの黄色い端子がXT60

まずは初期不良がないか100%まで充電した後に、太陽光発電で満たすために0%まで使用します。

いきなり入力が600Wを超えてびっくり。
こりゃ充電も早いわ。
でも急速充電ってバッテリーにかなりの負荷が掛かりますからね。
私はiPhoneもMacBook Proもできるだけ急速充電をしないようなW数の電源アダプターに挿しています。
「このポータブル電源もゆっくり充電することはできないのだろうか?」
と思って公式サイトの「よくある質問ページ」をチェックしたところ

Q.急速充電は魅力有りますがバッテリーへの負担を考えるとゆっくり充電した方がいいのですか?

A.弊社ポータブル電源はBMS電池管理システムを搭載し、バッテリーセルの性能を最適化しております。
弊社独自開発のX-Stream技術による、本来のポータブルバッテリーよりも電力の供給量を上げることで、通常よりも時間を短縮して充電することを実現しています。
その為、急速充電が通常充電よりバッテリーへの負担が大きいということはございません。

とのことでした。
「電力の供給量を上げる」ことが急速充電ってことちゃうの?
と思ったけど信用しましょう。

EcoFlowの創業メンバーは世界シェア90%を誇るドローンでお馴染みのDJI出身だそうですし。
私も使用していますが、DJIのドローンに搭載されているバッテリーはとても優秀ですからね。なんといっても上空でバッテリーに不具合が生じると即墜落するので、バッテリーマネジメントの開発には多大なリソースを投じているはずです。

私が見ている間に80%を超えてもぐんぐんと入力電力が上がって、最高が87%で667Wでした。
90%を超えるとさすがに入力電力が下がり始めます。

納品時のバッテリー残量が51%ぐらいで(保管するのにベストな残量)、1時間程度で満充電となりました。やはりこの機種ははすごく速いと思います。

X-Boostで1250Wの湯沸かし器を使ってみた

今度は出力してみます。
いきなりですが、本機の定格出力600Wの2倍の1200Wまで出力できるという「X-Boost」を使用してみます。

X-Boostスマートアルゴリズム
X-Boostテクノロジー(特許申請中)機能をオンにすることによって最大で1200W出力のデバイスに電力を供給できます。 この優れた機能により、キッチン用具、家電製品、DIYツールなど大きく電力を消費するデバイスに効率的に電力を供給することができます。

ティファールの電気湯沸かしケトルで、定格消費電力が1250W。
あれ、50W超えてしまってる。けど電源をON!したら無事に作動し始めました。

ちなみにX-Boostテクノロジーで1200Wまでの機器を使用できるのですが、1200Wを出力するわけではありません。電圧を下げて相手の機器を騙しながら(語弊があるかも)なんとかかんとか稼働させるようです。なので、精密な電圧を要するインバーター内蔵製品などは使用できないらしい。注意事項にもこのように記載されています。

1、X-Boost機能はすべての電気製品に対応しているわけではございません。機密機器などの多くの製品は電圧保護機能があり電圧が低くなると停止してしまう製品にはX-Boost機能は使用できません(例:エアコン、コンプレッサーなど)。

でも取っ手の電源ボタンのインジケーターが光りません。
通常であればこのように赤く光るのです。

ちょっと不安になりましたが、いつもより(計算上は2倍)長い時間を掛けてお湯が沸きました。

湯気が見えるように黒いTVを背景にセッティングしたんですけどね〜
湯気が見えません。でも沸きました。

ソーラーパネルから充電

続いてソーラーパネルからの充電です。
あいにくこの日は午前中が雨で午後から曇天。

ソーラーパネルからの入力が45Wだと、満充電まで14時間と表示されていますね。
充電時も出力時もバッテリー残量が1%単位で表示されるのと、残り時間が出るのが便利。並や焚き火に見入ってしまうように、この数字の変化をずっと眺めてしまいます。
さらに!本機はスマホのアプリでもっと細かい情報を遠隔から得られるのですよ。

太陽が陰ったり明るくなったりするたびに「いま何Wぐらい発電してんのぉ〜」と、わざわざ庭で充電中のポータブル電源の表示を確かめにいく私のようなタイプの人間には最高のシステムです。

もちろん出力W数もチェックできますし、LEDの点灯などの操作も可能。

初日はほぼずっと曇天で、5時間かけて約30%ぐらいまで充電。
2日目も曇天80%で晴天20%ぐらいの空模様で、朝から8時間ほど掛けて約80%まで充電できました。
やはり容量が増えると充電時間もそれなりに必要ですね。

本機は110Wのソーラーパネルを2枚並列できるので、そうすると充電速度も速くなる・・・けど、それはまたの機会にしよう。
充電速度より預金残高が減る速度の方が速くなりそうなので。

残念だったところ

まだ使い始めたばかりなので機能的な部分はこれからという感じですが、一つだけ気になったところはこれ。

ちょっと見えにくいんですが、本体の上面(写真だと取っ手の上側)に指紋のようなものがベタベタと付いています。自分の手で何度触ってもこんな指紋は付かないし、クロスでこすっても消えないので、きっと油がついた手で触った跡でしょう。
この機能と性能をこの価格で提供していること自体が驚きですし、「まぁ外国製品だからねぇ」という感じで私はあまりこういうことを気にしないタチですが、気になる人は多いでしょうね。

すっかり長くなってしまいましたが。
使い始めてすぐに5年間の進化の激しさに頭がクラクラとしましたが、「とても心強い相棒を手に入れた」と満足しております。

せっかく心強い相棒が増えたので、どんどん動画コンテンツも作らなくては。

本記事を制作するために使った機材(全て鎌倉の太陽光100%で充電)
写真:GR III, GR IIIx
現像・執筆:MacBook Pro(M1 Pro) 14″

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