大船の良いお店:大船の名物『大船市場』

お店というより市場なんですけどね。

野菜と果物がびっくりするほど安いんです。

大船の名物

お店が自分で言ってますけど、ホントに大船の名物のようです。
大船に住んでる人に聞いたら全員知ってますし、妻も引っ越す前から「荷ほどきが落ち着いたら大船市場に行ってみたい」と言っていました。

場所はポルトガル料理の『メルカド』さんの隣。
いや、知名度と歴史的に『メルカド』さんが『大船市場』の隣というべきか。ちなみにメルカドってポルトガル語で「市場」という意味です。

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とにかく安い。そしてレジ行列がすごい。

なぜ『大船市場』が大船の名物なのか。
恐らくその理由は「とにかく野菜と果物が安い」ということと、それらを求めて主婦からシェフまでが朝から晩までひっきりなしに訪れ、広めの店内いっぱいに島什器を取り囲むようにジグザグ状に伸びている「ちょっと異様なレジ行列の光景」なのではないでしょうか。

店内にいる人のほとんどがレジに並ぶ行列なんですよ。
だからレジ列に並びながら近くの野菜を買い物カゴに放り込んでいくスタイルになってしまう。

はじめのうちは私が買い物カゴを持って行列に並び、妻が店内を動き回りながら私の所へ戻って来てはカゴに入れ・・・を繰り返していましたが、妻も今では一人で列に並びながら手の届く範囲の野菜を物色できるようになりました。

とにかく安いのが嬉しくて、どんどん買い物カゴに投げ込んでしまう。

誰もがそんな勢いで買い物カゴを満たしていくから野菜もどんどん減っていく。そしてどの時間でもどんどん野菜が段ボール箱からバサーッと棚に補充されていく。

店内をくねくねと流れる行列は長大なれど、少しずつ進んでやがてはレジに辿りつく。(当たり前だけど)

レジでは5〜6人ぐらい並んだお姉様方が明るく野菜を計算してくれる。
ここでまた驚かされるのが、レジのお姉様がバーコードなどを使わず手打ちでレジに入力していること。
全ての野菜と果物の値段が頭に入っているのだろうか。

「みつばが28円ってのは2束で28円ってことよ!」とレジで指摘され、慌てて棚まで取りに行きましたから。

それにしても安くないですか?
安いからと言って品質が悪いわけではありませんよ。しっかりと美味しい野菜だからみんなわざわざここまで来て、あの特殊な行列に忍耐強く並んで買っているんだと思います。

まぁ高級スーパーで売られている、隅々までパリッと身だしなみが整えられた「調教済みの野菜(©村上春樹)」ではありませんが。(見た目の話です)

レジを抜けると、店外に沿って並べられた長机の上で袋詰めをする。
この光景も普通のスーパーとは違うけど、子供の頃に見た一つ屋根の下に個人商店がぎっしりと集まった昭和の市場はこんな感じだったかもしれない。

でも僕は紀ノ国屋で買い物するのが好きだ。馬鹿気た話だけど、ここの店のレタスがいちばん長持ちするのだ。どうしてかはわからない。でもそうなのだ。閉店後にレタスを集めて特殊な訓練をしているのかもしれない。もしそうだとしても僕は全然驚かない。高度資本主義社会ではいろんなことが可能なのだ。

村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』講談社

高度資本主義社会ではない営みがここ大船にはある。

ちなみにその安さについては、(ちょっと古い記事ではありますが)デイリーポータルZさんが記事にされています。

デイリーポータルZ

横浜市の松原商店街と、横浜市と鎌倉市をまたにかける大船商店街。どっちが安いのか。 (はまれぽ.com)…

我々は週に一度ここへ来ては山盛りに野菜を買って帰り、毎晩たっぷりの野菜を食べるようになりましたよ。
新宿区で暮らしていた頃も野菜を出来るだけ摂ろうと(妻が)気遣って料理をしていましたが、大船へ来てからは「こんなに安けりゃ食べなきゃ損」ってことでそりゃもうバクバクとモリモリと食べています。

外食をする回数が減って野菜をたくさん食べるようになったことも、鎌倉に引っ越してから嬉しいことの一つですね。

本記事を制作するために使った機材(全て鎌倉の太陽光100%で充電)
写真:GR III, GR IIIx
現像・執筆:MacBook Pro(M1 Pro) 14″

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