6月の下旬のとある平日。
紫陽花で有名な明月院へ、朝イチの開門時間をめがけて行ってきました。
物理的には大船駅よりも北鎌倉駅の方が近い我が家からは、明月院まで徒歩で約20分。
鎌倉移住の顛末を書いた記事では書きませんでしたが、内見時の帰りの夕方に明月院の前を歩いた時の雰囲気がとても良かったことが、今の家を借りる決め手の一つになったのです。
この投稿には、『そらめーど』開始前に一般家庭電源で撮影した画像が含まれていますが、RAW現像と執筆は太陽光の自家発電電力で制作しております。 これから私たち夫婦が新宿区から鎌倉に移住したいきさつを書きます。「どんな人[…]
引っ越してから約半年間。
明月院の前を通り過ぎることは何度もありましたが、「お邪魔するなら紫陽花を見に行かねば」ということで、満を持して(大げさ)カメラと単焦点レンズ3本を担いで行って参りました。
平日の朝に鎌倉の名刹へとぶらっと散歩に出掛ける。
これが鎌倉に移住した醍醐味やん。

コシナツァイスの単焦点レンズ3本で
今回の機材は
カメラ=EOS R5
レンズ=Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZE 、Makro Planar T* 2/50 ZE、Makro PlanarT* 2/100 ZE
紫陽花を観ながらレンズをガチャガチャと交換するのはとても面倒でしたが、マウントアダプターにドロップインして使うC-PLフィルターが大活躍しましたよ。
前玉に付けるフィルターだとレンズ交換ごとにフィルターも付け替える(or フィルター径がレンズごとに異なれば別途買って付けておく)必要がありますが、これだと付けっぱなしでOK。しかも前玉に付けるタイプだと周辺の明度や色が異なってしまうことがありますが、後玉の後だと光束が絞られているせいかムラもほとんどありませんし。
このマウントアダプター、元はといえば動画撮影時にドロップインV-NDフィルターを入れるために買ったものでした。前述と同じ理由で内蔵NDフィルター的にかなり重宝していますし、このマウントアダプターがあるからLUMIXからキャノンRFマウントへと移行したようなものです。
平日の早朝から大行列が
テレビやネットでも「鎌倉 紫陽花 明月院」というキーワードが溢れており、ハイシーズンの6月の週末は北鎌倉の細い道路が人で埋まります。
せっかく鎌倉市に引っ越してきたのだから、仕事前の早朝に行こうと決めておりました。明月院に限らず、鎌倉駅周辺も含めた観光スポットは人で賑わいすぎているので週末には行きませんけどね。
明月院の開門時間は9時ですが、ハイシーズンの6月は8時30分と早まります。
【鎌倉市観光協会】明月院[あじさい寺](明月院)…
てことで8時25分頃に明月院に到着したら・・・既に100名以上が並んでいました。

紫陽花を堪能する
行列を見た瞬間に諦めて引き返そうとも思いましたが、開門すると行列はどんどん門の中へと吸い込まれていきます。5分も経たずに中へと入れました。
拝観料を支払う道の手前にも紫陽花が咲き乱れており、テンションが上がって待ちきれない皆さんがパシャパシャと写真を撮っていると
「中にも紫陽花がたくさんありますよ〜紫陽花は逃げませんよ〜」
とスタッフの方が声を掛けていました。
ですよね。わかります。知ってます。
最初にテンションのピークを持っていくと、次々と現れる景色に対応した感動を維持できなくなる現象は観光地でも登山でも経験済みですから。





明月院の紫陽花はほとんどが青。「明月院ブルー」と呼ばれているそうで。
この統一感が新鮮でとても美しかった。景色としても姿勢としても。
鎌倉市は道端にも空き地にも個人宅の庭にも紫陽花が咲いているのですが、色はどれも多彩。逆に同じ色の紫陽花に囲まれることがないんだな、と気付きました。







お庭の手入れも行き届いています。

由緒正しい名刹ですが、随所にユーモアや生き物に対する優しさが感じられました。

明月院と言えばこの円窓の景色も有名ですよね。
この写真を撮れるポイントは、入館よりも時間が掛かる行列ができていましたよ。

レンズ交換をしたかったけど、後に並んでいる人に申し訳ないのでまた行列に並び直しました。。人が多い観光地ではやっぱズームレンズの方が良いよねぇ。。
上が50mmで下が100mmです。

明月院後庭園へ
本堂奥の裏手に広がる庭園は通常非公開ですが、ハナショウブ開花期と紅葉期に公開されています。つまり6月は入れました。

WEBサイトには「改めて500円」(別料金)と書かれていましたが、当日はユニセフへの寄付として300円という制度になっていました。
ただ、「寄付ですので」ということで両替やお釣りは出してくれませんのでご注意を。




花菖蒲も見頃でした。




「円窓を覗く時 円窓もまたあなたを覗いている」
後庭園から円窓の反対側を見ることもできます。
しかしココに立っていると、あちら側で写真を撮っている人に写ってしまいます。せっかく行列に並んだ人の迷惑にならないようにしないとね。
到着したときには入館前の大行列に怯みましたが、敷地がとても広いのでゆったりと花を愛でることができました。表情の良い花を探して、光の当たり具合と花の向きでどんな写真になるかを想像してマニュアルフォーカスを回し・・・と写欲を満たしているとあっという間に時間が経ってしまいます。
が、昼前から仕事があるので、1時間ちょっと紫陽花を堪能して明月院を後にしました。
鎌倉の住宅街と紫陽花
この記事の始めの方に「鎌倉はどこも紫陽花だらけ」と書きましたが、実にそうなんです。
明月院から歩いて帰る道すがらに見つけた紫陽花も撮りましたよ。
こうして見てみると、紫陽花って形も色も様々ですよね。


















この日は梅雨のど真ん中なのに快晴の撮影日和。
でも紫陽花って雨に濡れてる方が美しいんですよね〜
雨の中にカメラを持ち出す気にはならないけど。。
本記事を制作するために使った機材(全て鎌倉の太陽光100%で充電)
写真:EOS R5
現像・執筆:MacBook Pro(M1 Pro) 14″